街の図鑑 −フランス−
■パリ  Paris
知らない人のいない花の都。多くの画家がパリの風景を描いたことからもわかるように、独特の美しさを持つ街である。


■軸線の街

パリの街は軸線で構成されている。最たるものがシャンゼリゼで、ルーブル美術館を起点として、はるかかなたの新市街地デファンスまで延々と続いている。こうした軸線は、19世紀にオスマンが街を大改造することで作られたものだ。
視覚的な効果は確かに絶大なものがあり、おお〜っと感嘆せざるを得ない。大改造によって都市環境が飛躍的に改善されたのは事実だし、現在でも世界に冠たる景観を誇っているわけだが、個人的好みとしては、どうだまいったか、と言わんばかりの押し付けがましさのほうを強く感じる。
■ルーブルのピラミッド

パリを貫通する軸の起点がルーブル美術館。ガラスのピラミッドが美術館への入口になっていて、ここから地下広場に入る。ピラミッドの周囲を池が囲み、ピラミッドを写し込むとともに、人々がたむろする場所になっている。モニュメンタルだが機能的に考えられている。
■夜のピラミッド

ガラスの照明が池に写りこんで美しい。
■チュイルリー庭園

ルーブルに始まる軸線は庭園内を突き抜けて、市街地へと向かう。
■シャンゼリゼ

広い歩道に2列のプラタナス。周りの建物は高さや様式が揃っている。石張りの舗装は控えめなストライプ。ごみ箱や照明灯は並木と同じライン上に配置されていて目立たない。全体にシンプルですっきりとした街路デザイン。
■オープンカフェ

レストランが歩道にまで椅子とテープルを出している。こんな場所があることで、街に楽しい雰囲気があふれる。
■カフェの連続

歩道沿いに延々とレストランやカフェが連なる。写真のように歩道にはみ出るような形でガラス張りのフロアを作っている店も多い。
■凱旋門

ローマ時代の様式に見えるが、作られたのは19世紀。周囲は12本の道路が接続するロータリーになっていて、車がぐるぐる回っている。
街の景観の焦点になる場所にこういう建造物を置くところがパリらしい。19世紀にもなってこんなものを作るのは、すでに時代錯誤ではなかったのだろうかと思わないでもないが。

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