街の図鑑 −イタリア−
■フィレンツェ Firenze
花の都フィレンツェは、ルネッサンスの時代、大パトロンであるメディチ家を中心に、芸術文化の中心地として栄えた。ウフィッツィ美術館をはじめ見どころは数多く、今でも往時の輝きを感じることができる。


■赤い屋根の街

見渡す限り、屋根という屋根がすべて赤茶色の瓦。
建物の高さもほぼ統一されている。
フィレンツェに住む人たちはこの景観を誇りに思い、ずっと守り続けてきたに違いない。そんな心意気が見る者に伝わってくる。
■街のシンボル

街の中心となっているのが、花の聖母教会。クーポラと呼ばれる優美なドームは遠くからでも目立ち、街のシンボルとなっている。
■路地と教会

路地の向こうにクーポラがそびえる。きっとこの街の人たちは、このクーポラを見上げるたびに、この街にいることを誇りに感じてきたのではないか。そうやって愛される建物が真に街のシンボルになりえるのだと思う。
以前、「シンボル」という言葉を前面に掲げた場所を設計する機会があり、シンボルとはどういう意味だろうと悩んだことがある。ただ小ざかしくシンボルにしようと思って作るシンボルでは共感は得られない、と、この建物を見ると思う。

■丘から見下ろす街

街を見下ろせる展望スポットは何箇所かあるが、お薦めはこのベルヴェデーレ要塞。観光客が少なく、芝生に寝ころんで鳥の声に耳を傾けることができる、のどかな丘である。
どこから見下ろしてもフィレンツェは美しい。花の聖母教会のクーポラがここからも目立つ。
■街を見下ろす庭園

丘の斜面を利用してつくられたボーボリ庭園。ここからも市街地が見える。
たまたま居合わせたカップルに頼まれて、2人の記念写真を撮った。シャッターを切った瞬間に、街じゅうの鐘が鳴り響いた。鐘のなる中、階段を下りていく2人はとても幸せそうだった。
■どこまでも続く軸線

ボーボリ庭園は縦横に直線の園路が張り巡らされている。坂があろうがなかろうがおかまいなしに直線が続いている。
ヨーロッパで一時期はやった様式で、面白いといえば面白いが、あまり歩く気にはならない。
■絵になる二人

解説はいりませんね。
■広場に集まる人たち

シニョーリア広場。かつての共和国政庁舎に面している。
イタリアの広場はいつも人でにぎわっている。住民が広場に出てきてひとときをすごすという習慣があるそうだが、観光客も多い。
■座れる階段

14世紀に集会場所として作られたロッジア。今は彫刻ギャラリーになっている。階段に人々がたたずんでいる。椅子やベンチは広場のどこにも置かれていないが、こうやってさりげなく腰を下ろせる場所が用意されている。
■壁を照らす照明

照明柱などという無粋なものは置かず、建物壁面に照明を組み込んでいる。照明柱のデザインに凝るよりは、よほど気が利いている。
建物1階にはブランドショップが入っている。店がしまっても照明は点けられていて、夜も楽しい通りになっている。
■建物つきの橋

ベッキオ橋。川の両側にある2つの宮殿を結ぶ通路として作られた。橋の上には宝石店が並んでいる。

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