
| 街の図鑑 −イタリア− | |
| ■ボローニャ Bologne | |
| 北イタリアの交通の要衝として発展してきた。ヨーロッパ有数の古い大学を有する学問の街でもある。 70年代から都心の居住環境の改善に取り組み、脚光を浴びた。古い建物を、建築的特徴はできるだけ維持しながら全面的に建て替えて集合住宅とし、1階には店舗や工房を置くという大胆かつ繊細なものである。日本で今流行りの中心市街地活性化に30年以上も前から取り組んでいる。 |
|
| ■ポルティコ(柱廊)が連なる街 道路に沿ってポルティコが延々と続く。日差しや雨から歩行者を守るという、機能としては日本の商店街のアーケードのようなものだが、日本のアーケードが建物のファサードなどおかまいなしに作られているのに対して、こちらは建物と一体となって堂々としたファサードを作り出している。 |
![]() |
| ■通りごとに統一感のあるポルティコ ポルティコは建物の一部として作られている。建物ごとにデザインは異なるが、通りごとに壁面位置や天井高さは揃っている。特に表通りに面するポルティコは天井が高く、圧迫感がない。 ポルティコは私有地を提供する形で作られている。その点では上越地方などで見られる雁木と同様であるが、スケールの違いや、通りに沿って壁面位置がピシッとそろっている点には圧倒させられる。 |
![]() |
| ■モダンなビルのポルティコ とはいえ、中にはモダンな建物もあり、高さや幅は周囲に合わせているものの、こちらはどうにも味気なく、いただけない。 |
![]() |
| ■路地にまで続くポルティコ 表通りだけでなく、路地にもポルティコが続いている。すべての路地にポルティコがあるわけではないが、建築自由の国日本から見ると、どうしてこれだけ徹底してポルティコを連続させることができるのか不思議に思ってしまう。 |
![]() |
| ■街独特の色 イタリアは街ごとに色の個性がある。ボローニャの街の色は中でも独特で、かなり赤みがかっている。 壁はペイントだと思われるが、舗装材には赤御影が多く使われていて、あるいは付近で産する石の色に合わせて壁の色が選ばれているのかもしれない。 |
![]() |
| ■古い建物の保存 ひと目でずいぶん古い建物だとわかるが、この建物を裏から見ると・・・(次の写真へ) |
![]() |
| ■古い建物を使い続ける 古い建物も中庭から見ると現代風である。この建物は現在も市が使っていて、表のファサードだけ古い形を残している。 単に歴史の遺構として残すのではなくて、オフィスとして使い続けているのは、歴史的街並みは残しながらも、住み、働く場として生き続ける街にしていこうという強い意志の表れのように思える。 |
![]() |
| ■ボローニャの斜塔 ピサの斜塔のような美しさは全然ないが、ボローニャにも斜塔がある。 |
![]() |
| ■赤い屋根の街 北イタリアの多くの街と同様、ここも上から見ると屋根の高さや色がよく統一されている。これだけ揃えるにはよほど強い意志が働いているのだろうと思うのだが、実際のところどうなのだろう。 遠くに丹下健三が設計した新都心のビル群が見える。この街にはどうにも似合わない気がするが。 |
![]() |
| 次へ | |